2025-05-20

創業70年の老舗印刷会社「札幌大同印刷」さんのオフィスを訪ねました!

2025年3月下旬。 紙や印刷についてもっと深く学びたく、北海道・札幌の老舗印刷会社「札幌大同印刷」さんのオフィスを訪ねました。

年度末のお忙しい時期にもかかわらず、たくさんの面白くてためになるお話を聞かせていただいたので、その貴重なひとときを忘れないよう、トラベルノートと共にこちらにもまとめておくことにしました。

札幌大同印刷さんとのご縁のはじまり

そもそもの出会いは、同じ2025年3月の初め。
札幌の老舗文房具店・大丸藤井セントラルさんで開催されていた「文房具メーカー見本市」に足を運んだことがきっかけでした。

会場は大丸藤井セントラルさんの7階にあるイベントスペース。
エレベーターを降りてすぐの正面にあったのが、札幌大同印刷さんの展示ブースでした。

ブース内には札幌大同印刷さんが手がけたオリジナル商品がずらり。

中でも目を引いたのが「レイアートノート」という名称のノート。

このノート、なんと全ページに異なるレイアウトの罫線があらかじめ引かれており、構成に沿って書き込むだけで、おしゃれな一冊が仕上がるというもの。

これまで数えきれないほどのノートに触れてきた私も「こんなノート、見たことない……!」と大きな衝撃を受けました。

そして私自身もふだんノートを書くとき、「どうまとめよう?」とレイアウトに悩むことも多いので、このノートがあれば、より自由に、楽しくアイデアを広げられそうと思い、早速その場で購入しました!

▼「レイアートノート」の詳細はこちら▼
https://shop-daido.sakura.ne.jp/products/detail/16


そんなわけで「レイアートノート」に目が釘付けになっていたところ、札幌大同印刷の社員の方が声をかけてくださり、印刷のお仕事にも興味があることをお伝えすると——「よければ、今度オフィスでいろいろお話しましょうか」 そんな一言から、今回のオフィス訪問が実現しました。

心まであたたまる、粋なウェルカムボード

見学当日は、あいにくの雨模様。
季節外れの冷え込みに、「うう〜寒い〜〜」と肩をすぼめながら、札幌大同印刷さんのオフィスへと向かっていました。

「やっと着いた!」と傘をたたみ、ドアに目を向けたその瞬間。

目に飛び込んできたのは、なんと手作りのウェルカムボード!
しかもよく見ると、“ノート”のかたちになっていて、カバーまでしっかり再現されている。
さらには、立体バージョンまで……!

「わ〜!すごい〜!!うれしい〜〜!!」と、思わず声を上げてしまうほど感激しました。

印刷と紙のプロフェッショナルたちが手がけたウェルカムボードは、さすがの完成度!
そして心のこもったおもてなしに、寒さも忘れるくらい胸が熱くなりました。

そんな感動を胸に、参加社員の皆さまと軽くごあいさつを交わし、いよいよ見学会がスタート。
限られた時間の中でしたが、札幌大同印刷さんのお仕事について、興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。

ずらりと並ぶ、紙と印刷の美しい世界

最初にご紹介いただいたのは、札幌大同印刷さんがこれまで手がけてきた印刷物の数々。

どれも紙の質感や立体性を最大限に引き出しつつ、ユニークなアイデアや美しいデザインが施されており、紙好きの私は気づけばテンションがどんどん上昇……!

札幌大同印刷さんの社内には、印刷に特化した部署(工場設備も完備!)のほか、グラフィックデザイン部門やWeb関連のチームもあり、それぞれの専門性を活かしながら、多彩なプロジェクトに取り組んでいるそうです。

印刷を深める“研究”の取り組みも

さらに驚いたのが、印刷品質をより高めるための社内研究も積極的に行っているということ。

用紙やインキの特性をさまざまな角度から検証し、よりよい仕上がりを目指して試行錯誤されているそう。

印刷を“ものづくり”として深く捉えるその姿勢に、紙と印刷の世界の奥深さ、そして札幌大同印刷さんのプロフェッショナルとしての専門知識や技術の高さを実感しました。

「白」のバリエーションに触れる

そして最後に、「よろしければ今後の創作活動に役立ててください」とお土産にいただいたのが、色・質感・厚みの異なる“白い紙”のサンプルたち。

写真はほんの一部なのですが、透け感のあるトレーシングペーパーのようなものから、「シュークリーム」という名前がついた、ほんのりクリーミーな色味の紙まで……。

「白」とひとことで言っても、これほど豊かなバリエーションがあるのかと驚かされました。

ちなみに紙の厚さは「kg(キロ)」で表記されるそうなのですが、実際に1枚だけ手にとってみても、重さと厚さがなかなか結びつかず、これはまだまだ初心者には難しい世界だな……としみじみ。

印刷と紙の世界の奥深さに、すっかり魅了された一日でした。

まとめ

偶然の出会いからはじまった、老舗印刷会社・札幌大同印刷さんとのご縁。
今回の訪問を通して、日々何気なく使っている紙や印刷物の背景に、改めて深い敬意を抱くようになりました。
この気づきを、これからのノート活動にも活かしていけたらと思います。

札幌大同印刷さん、貴重な機会をありがとうございました!

INFORMATION

◼︎札幌大同印刷株式会社(さっぽろだいどういんさつかぶしきかいしゃ)
住所:〒004-0003 札幌市厚別区厚別東3条2丁目1番1号
TEL:011-897-9711(代)
Instagram:@sapporodaido
オンラインストア「大同 文具ブランド」:https://shop-daido.sakura.ne.jp/

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